飯尾の駄文日記

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大震災

最初に今回の大震災の被害に遭われた皆様に心よりお見舞い申し上げると共に,1日も早い復興をお祈り申し上げます.
帰ってきて最初の更新が野球の記事ではなくこのような痛ましい記事を取り扱うことになってしまったことが残念でなりません.しかし災害大国日本に生きている以上,そして多くの方がお亡くなりになってしまった以上,今回の被害について考え,小さなブログではありますがその意見を表明しておくことが必要だと思いましたのでここに書かせて頂きます.
なお,自分自身や家族は直接の被害にはあっていません.しかし気仙沼などに住んでいる親戚がおり,幸い命は助かりましたが避難所生活をおくっているようです.苦しいです.

被災地におらず専門的な技術も持たない我々に今出来ることは限られています.
そんな現状の中で今でなければ出来ないことの1つが,震災後から現在までの様々な行動の中での改善案を出すことです.全てが終わってからもう一度検証する必要がありますが,時間が経つと薄れてしまったり逆に強調され過ぎたりしてしまう記憶もあるので,記憶が新鮮な今のうちに備忘録として書いておきます.
それによって今回の出来事を教訓として次回の災害に生かすことが,今回の大震災でお亡くなりになった方々への弔いになると信じて.

1) 報道関係
阪神大震災の時に比べればより上空から撮影しているヘリが増えた気がします.依然問題は多いですが,少しは改善されたのでしょう.
一方でどのテレビも同じような情報を流しているだけでしたので,報道内容の分担などは出来ないのでしょうか.
ただし被災地の中には特定の局しか見ることができないというような場合もあると思うので,その辺りとの兼ね合いが必要ですが.
また津波の映像を繰り返し流していましたが,PTSDの観点からも被災者救助の観点からも,避難所の位置や状況などの情報をもっと多く報道する必要があったでしょう.
大災害として映える映像ばかり使っていたような印象を受けました.
また計画停電が行われるほど電力が不足しています.
例えば,NHK以外の民放は会社を閉めて報道による情報は全てNHKに一元化しTV局ごとに内容を分担して放送する,といったことをすれば電力的にも報道の分担的にも有効でしょう.
また,どのTVも画面の下か上でテロップ式の情報が流れていました.しかし古い情報と新しいものが混在していて現状が非常に分かりにくかったです.原発関係でいえば,「3km圏内は避難.10km圏内は自宅退避」と「10km圏内は圏外に避難」というテロップが同じ時に流れていました.古い情報は削除すればとも思いましたが,TVが
見られるようになるタイミングは人それぞれで,今避難所にやってきて震災後初めてTVが見られるようになった,という人もいるでしょう.
ですので,各テロップの後にその報道の時間を例えば[14日8時時点]といった形でつけてはどうでしょうか.


2) 被災関係度の区分け
今回の地震の場合,
A(中心被災地域):宮城・岩手・福島・千葉・茨城など
B(中心被災地隣接地域および半被災地域):群馬・新潟・東京・青森・山形など
C(中間地域):B・D以外の地域
D(被災地低関係地域):名古屋以西

といったように区分します.
この区域分けに何の意味があるのかというと,個々人や会社などの行動への指針を示すためです.
例えば今回の震災ではBの地域では,買占めをしない・節電が効果的です.
D地域に住む人は被災者のために何かをしたいでしょうが,特に震災直後に直接できることは募金だけです.逆に下手に節電や買い控えをしても地域経済が落ち込むだけで,むしろ自分の仕事をしっかりして経済を回すことの方が間接的ながら被災地のためになります.
少し前ですが無敵の日本連邦~輝け七つ星という記事がありました.この記事自体は冗談半分の思考実験ですが,要するに首都圏以外の地域でも大きな経済規模と人口を抱えているということです.
関東・東北圏の経済が落ち込んでも,他の地域のみで大きな経済効果を生み出すことができます.こんな状況だからこそ,D地域の人は普通の生活を送り日本を支えることが必要です.
被災直後にこのような被災関係度の地域区分が行われれば,行動指針を簡潔に伝えることができます.


3) 買占め・買い溜めに関して
現在新潟にいますが,近くのスーパーではカップラーメンや米はすべて売り切れていました.自分自身は子どももいない一人暮らしですから,3日生きられる量のお菓子だけ買ってきました.
報道によって不安を感じた人が買い溜めをしているのでしょう.この心理自体は仕方ないと思いますし法によって決めるのは難しいと思います.
子どもがいれば心配になるでしょうし,交通状況が直り次第被災地に行くために買ったという人もいるでしょうから.
しかしそういった理由ではなく買い溜めをしたという人に窺いたいのは,その食料で何日生きることができますか?ということです.
このような状況ですので1~2週間分であれば念のために買うことは仕方ないと思いますが,1月や2月も食べていけるほどの量を買ってはいませんか?
新潟のような先の区分でいうB地域(被災地隣接地域)で1月分余分に食料があるということは,その分被災地に回らなくなるということです.
一方で,2週間分の食糧はどれくらいかというのを把握するのは意外と難しいです.
この震災が落ち着いたら,
各家庭に2週間分の食料はどれくらいの量になるのかということを常日頃から認識することを広報し,
もしまた今回のような事態になれば,その基準以上の買い溜めはやめましょうという勧告をB地域に行う,
ということが被災地に食料を回すために必要なことだと思います.


4) 計画停電に関する法整備
一方でこのような状況でも営業しているパチンコ店などもあるようです.先の項目で書いたように経済の規模をむやみに縮小させることはデメリットも少なくないですが,ライフラインに関係する場合であれば話は別でしょう.
パチンコなどのような「電気を多く使う娯楽産業」については,緊急時に限り営業を強制的に制限できるといったような法整備が必要だと思います.当然電気やガスについても検討が必要でしょう.



最後に,2つの記事を引用します.

「また再建しましょう」(YouTube)
大人の千羽鶴始めました(多田あさみさんのブログ)

このおじいさんの言葉のなんと力強いことか.直接被害を受けていない自分が口にするのはあまりにも無神経かつ無責任ですが,どうしても言いたいです.
東北のみなさん,また再建しましょう! そのために何かできることがあるのであれば,お手伝いさせてください!
とりあえず,大人の千羽鶴を送ります.

もし上記の意見に問題点や改善点があればご指摘下さい.
議論を重ねてより良い改善案を作ることも我々に今できることの1つです.