飯尾の駄文日記

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順位予想を振り返る 【2012パ・リーグ編(H・L・F)】

さてそれではパの順位予想について振り返ってみます. 【イーグルス順位予想2012】 (1:パの傾向) 【イーグルス順位予想2012】 (2:パ各チーム戦力評,前編) 【イーグルス順位予想2012】 (3:パ各チーム戦力評,後編) シーズン前の予想は以下の通りでした. 1位:福岡ソフトバンクホークス 2位:埼玉西武ライオンズ 3位:北海道日本ハムファイターズ 4位:オリックスバファローズ 5位:千葉ロッテマリーンズ 6位:東北楽天ゴールデンイーグルス 対して,結果は以下の通り. 1位:北海道日本ハムファイターズ 2位:埼玉西武ライオンズ 3位:福岡ソフトバンクホークス 4位:東北楽天ゴールデンイーグルス 5位:千葉ロッテマリーンズ 6位: オリックスバファローズ AクラスとBクラスに関しては間違えていなかったものの,それぞれのクラスの中で順位が真反対という結果でした. う~ん,やっぱり難しいですね. 今日はAクラス予想の各チームについて書きます. 青字がシーズン前の予想でその下が振り返っての感想です. 【福岡ソフトバンクホークス】 ---------------------------------------- 主な退団選手は,杉内・和田・ホールトン・川崎選手らで,帆足・ペニー投手らの補強により応急処置は施しているもの戦力ダウンは避けられない状況です. 特に先発投手3人に関しては,勝利数はもちろんのこと528.1/3回という,イニング数を稼いでいた投手がいなくなるのは痛手だと思います. この離脱により,中継ぎ投手の負担が増すでしょうから,昨季ほどの安定した中継ぎ陣は形成できないでしょう. ただその一方で,先発の3人に過度な負担をかけてはいない状況でもありました. 3人の投球回数は170~180イニング程度であり,DHがないにもかかわらず200イニング越えの投手が多いセや他チームに比べれば,先発に頼り過ぎない状態でもありました. 投手力は大きく落ちるでしょうが,あくまでずば抜けて優れていた昨季に比べれば,という状況であり,リーグ上位の状態までは維持できるでしょう. また得点力に関しては相変わらずリーグ屈指であり,高い得点力を記録するはずです. 投手力の減少幅に左右されるものの,ホークスかライオンズのどちらかがリーグ1位になる可能性が高いと考えます. ジャイアンツと同様によほどのことがない限り,Bクラスになる可能性は低いかと予想します. ---------------------------------------- 総得点が-98,総失点が+78と投打ともに大幅に悪化し,得失点差は+199から+23まで低下しました. ただし,それでも失点はリーグ1位であり,去年の総失点が今年のジャイアンツレベルだったことを考えると,シーズン前の予想通り投手陣は良い状態を維持したとも言えるでしょう. 3位に沈んだ原因としては,むしろ打撃陣の低調さが強く影響していると言えると思います. 昨季リーグ2位だった総得点がリーグワースト2位まで悪化しましたからね. 得点圏打率の低さなどもありますが,種々のデータを見る限りでは軒並み数値が悪化していますから,全体的に悪くなったというところでしょうかね. 【埼玉西武ライオンズ】 ---------------------------------------- 統一球の影響次第ではありますが,昨季統一球下でも成績を残した中村選手が在籍していますから,そこのアドバンスが大きいでしょうね. 逆に統一球の影響が小さくなると,中村選手のプラスが小さくなり,投手力の低い中継ぎ陣の成績がクローザー・セットアッパーに悪影響を及ぼしかねないのできついところかと思います. 統一球の影響が変わらず色濃く見えればライオンズ有利,その影響が小さくなるようであればホークス有利かと予想します. ---------------------------------------- 一時期の中継ぎ投手陣の大不調などもありましたが,涌井選手の抑え配置などにより,その辺りも解消され,ホークスを抑えて2位になりました. 戦前の予想通り,統一球の影響が依然として大きかったことも主因でしょう. ただその中村選手の離脱にもかかわらず,得点はリーグ1位を維持しました. 中村選手の減少分だけチーム本塁打数は減少しているものの,打率などのほかの指標はほとんど変化していません. 他球団の自分からすると中村選手の活躍が目につきますが,その実は総合的に得点力のあるチームなのだろうと思いますね. 【北海道日本ハムファイターズ】 ---------------------------------------- ダルビッシュ投手が抜けたのは何より痛いでしょうね. ですがその一方で,Shibakawaさんが示していたようにそれ以外の先発投手の平均レベルは決して低くない以上,急激な投手力の低下はない筈です. 予想とは少しずれますが,ファイターズのこれまでのチーム編成を見て,その方向性の1つとして“カリスマがいなくても機能するチーム”を目指してきた,という認識を持っています. これは普通の会社でも言われることで,カリスマの力を持って成り立つ会社と言うのは,そのカリスマがいなくなれば途端に機能しなくなりますからね. それまでのNPBでは,監督・エース・4番などのカリスマの力に頼るチームが普通だったと言えるでしょう. ある意味そこに構造的な改革を持ち込んだのがファイターズではないかと思います. 年棒に釣り合わなければ,小笠原選手やダルビッシュ選手でも手放すことや, コーチが変わっても指導方針などは変わらないという育成システムなどもその一環でしょうね. そういった観点からは, 球界を代表する大エースが退団し,個性的な監督が就任した, という今季は,従来のNPBの球団であればチームカラーが変わることすら十分有りうるシーズンになるはずです. 今季終了後に振り返ったときに,チームカラーも大きく変わらず,成績の大幅な低下も見られないようであれば, “カリスマがいなくても機能するチーム”を完全に成立させた年になるかもしれません. ---------------------------------------- 得失点ともに多少増加しているものの,攻守のバランスに大きな変化はみられず,リーグ制覇を成し遂げました. 最も危惧されていたであろうダルビッシュ投手の穴も吉川投手の急成長でおおよそ埋められました. この辺りは前に書きましたが,今年のファイターズは,“カリスマがいなくても機能するチーム”を完全に成立させた,と言えるかもしれませんね. ※カリスマはいらない? ファイターズの組織的な強さ参照 Bクラス予想のチームについてはまた明日以降に. (ネットが不調なので少し遅くなるかもしれません) にほんブログ村 野球ブログへにほんブログ村 野球ブログ 広島東洋カープへにほんブログ村 野球ブログ 東北楽天ゴールデンイーグルスへ にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 野球 ブログランキング広島東洋カープ東北楽天ゴールデンイーグルス