飯尾の駄文日記

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得点力のはなし13

【赤松選手の扱いにみる選手の多様性】 通さんへのお返事がわりに. 通さんのご指摘通り,ここ数年の赤松選手は打撃スタイル変更を頻繁に行っています. 前記事で書いた通り,「選手としてはコーチや周囲の意見に流されにくい方がおそらくは大成し易いのではないか」と想像していますが,赤松選手に関しては選手の多様性というチーム事情の観点からの問題の方が大きいという印象です. レッドルさんがブログ中のコメントで書かれていたように,本人としては,スタメンを取り切れないというような現状の中で何かを変えようとするでしょう. ですから,実際のコーチの忠告・指導の内情を窺い知ることはできませんが,その有無に関わらず自分でスタイル変更を模索することもあるだろうと思います. むしろ問題にしたいのは球団・チーム側の姿勢で,そのメリット・デメリットをよく考えて欲しいところでしたね. リスクとリターンで見た時に赤松選手がスタイル変更したところでチーム事情に対してあまり旨みが無いな,と. 赤松選手は,一昨年くらいまでは,「走力・守備は抜群,打力は意外なパンチ力を持つが安定感無し」くらいの位置づけでしたけど,これをそのままパンチ力を伸ばすか安定感を身につける方向にしたとしましょう. パンチ力 (成功):レッドルさんの仰るようなプチ緒方化.立場的に被る選手は0. パンチ力 (失敗):現状と変わらず. 安定感 (成功):守備・走力は抜群で長打力は無し.立場的には東出選手+くらい. 安定感 (失敗):守備・走力は抜群で安定感・長打力も無し.立場的には,天谷選手+くらい. チーム事情としてそもそも走力・守備は中~上という選手が多い以上,安定感を伸ばしたところで,チームの多様性という上ではあまりプラスになっていないのですよね. もちろん,赤松選手の守備・走力が上~特上だという意見もあるとは思いますが,そこの違いがダイレクトには結果に反映される機会はそこまで多くないと考えています (得点力のはなし6参照). 逆にパンチ力を伸ばせば,チームにとってはいないタイプの選手が出来上がります. 仮に失敗したとしても,現状維持と言うだけですし,控えに赤松選手がいるという状態ですから守備力が劣る選手の補強・先発起用もしやすくなりますしね. まぁ書いていることはレッドさんのコメントとあまり変わらないのですが,要するに安定感を伸ばす方向に行ったところでミドルリスクローリターンですし,逆にパンチ力を伸ばす方向であればローリスクミドルリターンだっただろうというところでしょうか. チームとして機動力幻想が一番ひどい時期だったということもあるでしょうが,個人的に賛同しかねる指導方針であることは確かです. にほんブログ村 野球ブログへ
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