「歩」まで抜くの?
Shibakawaさんのブログの中で気になるエントリー↓がありました．
【雑感】 小山伸一郎投手がもし昨年の楽天にいなかったとすると...ゾッとする！！僕がそう感じる理由
Yahoo知恵袋ですごい質問が出ていたそうで…(´･ω･)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1351817163
…要するに，
・小山選手の年棒評価が高すぎる
・3年連続50登板以上といっても1試合1イニング程度だろう
・負けた試合もあるし，安定感がない
・だから永井の半分程度でよい
といったところでしょうか．
これに対する反論はShibakawaさんが記事中に書いてくれてあります．自分もそれに完全に賛同します．
Shibakawaさんは小山選手が楽天にいなかったらゾッとすると書いていますが，自分はむしろ今時こんな救援投手を軽んじる意見が出たことにゾッとしました．
55試合登板 5勝4敗15H 11S 防御率2.41の選手(しかもこれに準ずる程度の成績はここ数年残している)を3000万程度で十分だろうって…．
(あ，一般人の給料と比べてっていうことだったら話は変わるかもしれませんが，それはまた別の議論ですので．現在のプロ野球の年棒相場に対してって意味です．)
まぁ，この意見に限らず，数字に出やすいところとそうでないところの評価のアンバランスさはしばしば気になります．
重視されないこととしては，先発投手でいえば例えばQSや投球イニング数．
中継ぎ投手はそもそもその存在が軽く見られることも少なくないですが，その登板数も評価されないことがありますね．
抑え投手は個人的には過分評価の場合も見かけますが，防御率2点台・5敗以上になると抑え投手失格って言われたりするのは気の毒だなと (おそらく90年代後半の佐々木投手の超人的な活躍の影響だと考えています)．
プロ野球のペナントレースが年間約140試合1200イニング以上を戦うこと，そして，野球が少なからず運が介在することを考えると，こういった戦力こそ適正な評価をする必要があると思うのですが．
先発投手でいえば，勝利数に関わらず多くのイニングを消費するイニングイーターがいてこそ，
負け試合でも試合を壊さないような敗戦処理もできる投手がいるからこそ，
競った試合に優秀な中継ぎを投入できるようになり，勝利に近づくことができるわけです．
例えるなら将棋のようなものです．
ダルビッシュ・藤川といった「飛車」「角」のような選手が4・5人ずついるのなら他の投手，「歩」はいらないかもしれません．
しかし，実際にはそんなに戦力を揃えること，そしてその戦力が額面通りに活躍することが難しい．だからこそ「歩」や「香車」などの他の駒が必要になるのです．
カープの話になりますが，まさにこれを表すようなことが2009年にありました．
この年前半カープのリリーフ陣では，梅津・横山・シュルツ・永川の4投手が接戦で起用されました．特に梅津投手の登板過多が指摘され，その懸念通り梅津投手が故障してカープは失速することになります．
この起用についてのブラウン監督への批判，上野や大島などを使えばいいといったもの，も多くありました．
これらの投手は上記の4選手の故障から2010年に多く登板しましたがその成績は…，
上野：27登板・防御率4.94
大島：53登板・防御率5.14
岸本：51登板・防御率5.97
ブラウン監督の起用方への批判等をネット上で読んでいてしっくりきたのは次の意見，
「リリーフの中心となりうる選手の故障離脱は，どこの球団でも1人2人は起きるもの．むしろ問題なのはそれによりリリーフ陣の力が大きく落ちてしまったことで，これは選手層の問題」
もし，2009年に40～50試合に登板できて防御率3点代までに抑えられる投手がいれば…．
仮定の話になってしまいますが，少なくとも投手陣に関してはさらに好転していた可能性が大きいと思います．
(ただしこのシーズンの最大の問題は極度の得点力不足でしたので，上位に行けたかどうかはその改善状況がかなり効いてくると思いますが)
辛辣な言い方になりますが，少なくとも2009-2010年の上野・大島・岸本投手らの成績では中心リリーフ陣の補助，「歩」になることすら厳しかったのだろうと．
言い方を変えると，梅津投手や横山投手まで「歩」の仕事をこなさなければならず，本来の自分の仕事に専念できなかったということです．
もちろん，この辺りを適正に評価していない人は一部でしかないでしょうし，極論を言えばファンが勝手に思っている分には構わないと思います．
しかし，この考えをフロントやベンチが思っているのならば大問題ですね．そしてカープをみていると少なくともOBやベンチの一部は思っていそうで…．
ゾッとします(´･ω･)
あっ，自分は小山投手のことを「歩」だとは思っていませんよ．「飛車」「角」とまでは行きませんが中心選手の一人だと思っています，ハイ．
【雑感】 小山伸一郎投手がもし昨年の楽天にいなかったとすると...ゾッとする！！僕がそう感じる理由
Yahoo知恵袋ですごい質問が出ていたそうで…(´･ω･)
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1351817163
…要するに，
・小山選手の年棒評価が高すぎる
・3年連続50登板以上といっても1試合1イニング程度だろう
・負けた試合もあるし，安定感がない
・だから永井の半分程度でよい
といったところでしょうか．
これに対する反論はShibakawaさんが記事中に書いてくれてあります．自分もそれに完全に賛同します．
Shibakawaさんは小山選手が楽天にいなかったらゾッとすると書いていますが，自分はむしろ今時こんな救援投手を軽んじる意見が出たことにゾッとしました．
55試合登板 5勝4敗15H 11S 防御率2.41の選手(しかもこれに準ずる程度の成績はここ数年残している)を3000万程度で十分だろうって…．
(あ，一般人の給料と比べてっていうことだったら話は変わるかもしれませんが，それはまた別の議論ですので．現在のプロ野球の年棒相場に対してって意味です．)
まぁ，この意見に限らず，数字に出やすいところとそうでないところの評価のアンバランスさはしばしば気になります．
重視されないこととしては，先発投手でいえば例えばQSや投球イニング数．
中継ぎ投手はそもそもその存在が軽く見られることも少なくないですが，その登板数も評価されないことがありますね．
抑え投手は個人的には過分評価の場合も見かけますが，防御率2点台・5敗以上になると抑え投手失格って言われたりするのは気の毒だなと (おそらく90年代後半の佐々木投手の超人的な活躍の影響だと考えています)．
プロ野球のペナントレースが年間約140試合1200イニング以上を戦うこと，そして，野球が少なからず運が介在することを考えると，こういった戦力こそ適正な評価をする必要があると思うのですが．
先発投手でいえば，勝利数に関わらず多くのイニングを消費するイニングイーターがいてこそ，
負け試合でも試合を壊さないような敗戦処理もできる投手がいるからこそ，
競った試合に優秀な中継ぎを投入できるようになり，勝利に近づくことができるわけです．
例えるなら将棋のようなものです．
ダルビッシュ・藤川といった「飛車」「角」のような選手が4・5人ずついるのなら他の投手，「歩」はいらないかもしれません．
しかし，実際にはそんなに戦力を揃えること，そしてその戦力が額面通りに活躍することが難しい．だからこそ「歩」や「香車」などの他の駒が必要になるのです．
カープの話になりますが，まさにこれを表すようなことが2009年にありました．
この年前半カープのリリーフ陣では，梅津・横山・シュルツ・永川の4投手が接戦で起用されました．特に梅津投手の登板過多が指摘され，その懸念通り梅津投手が故障してカープは失速することになります．
この起用についてのブラウン監督への批判，上野や大島などを使えばいいといったもの，も多くありました．
これらの投手は上記の4選手の故障から2010年に多く登板しましたがその成績は…，
上野：27登板・防御率4.94
大島：53登板・防御率5.14
岸本：51登板・防御率5.97
ブラウン監督の起用方への批判等をネット上で読んでいてしっくりきたのは次の意見，
「リリーフの中心となりうる選手の故障離脱は，どこの球団でも1人2人は起きるもの．むしろ問題なのはそれによりリリーフ陣の力が大きく落ちてしまったことで，これは選手層の問題」
もし，2009年に40～50試合に登板できて防御率3点代までに抑えられる投手がいれば…．
仮定の話になってしまいますが，少なくとも投手陣に関してはさらに好転していた可能性が大きいと思います．
(ただしこのシーズンの最大の問題は極度の得点力不足でしたので，上位に行けたかどうかはその改善状況がかなり効いてくると思いますが)
辛辣な言い方になりますが，少なくとも2009-2010年の上野・大島・岸本投手らの成績では中心リリーフ陣の補助，「歩」になることすら厳しかったのだろうと．
言い方を変えると，梅津投手や横山投手まで「歩」の仕事をこなさなければならず，本来の自分の仕事に専念できなかったということです．
もちろん，この辺りを適正に評価していない人は一部でしかないでしょうし，極論を言えばファンが勝手に思っている分には構わないと思います．
しかし，この考えをフロントやベンチが思っているのならば大問題ですね．そしてカープをみていると少なくともOBやベンチの一部は思っていそうで…．
ゾッとします(´･ω･)
あっ，自分は小山投手のことを「歩」だとは思っていませんよ．「飛車」「角」とまでは行きませんが中心選手の一人だと思っています，ハイ．
