飯尾の駄文日記

広島東洋カープ 時々 東北楽天ゴールデンイーグルス ところにより一時 中国生活

ジグザク打線

Shibakawaさんが少し前から「星野楽天2011年開幕スタメンを考えると題するシリーズの中で2011年シーズンのオーダー案を示しています.
その1
その2
その3
その4
様々なデータを使っていてなかなか興味深いのですが,ネットの都合で幾つかの画像データを見ることができないのが残念です….
あと一月ほどで帰国するはずなので,そしたらきっちり見るぞ!


…とそれは置いておいて,今日のお題は「ジグザグ打線」について.
星野さんは左打者と右打者を交互に並べるジグザグ打線がお好き,っていう個人的な印象があります.
例えば99年のドラゴンズ優勝時は3番~6番は,福留・ゴメス・立浪・山崎という並びのことが多かったように記憶しています.
いわゆる長打力に長ける5番打者という一般的なイメージからすれば山崎選手が5番の方が適していると思うのですが,右が並ぶことを嫌がって6番に置いていた,と解釈していました.
実は星野監督は投手起用に関しても,おそらく一般にイメージされる以上に左右を気にする監督ですしね.

実際,ジグザグ打線を組むことによる相手投手への影響ですが,18.44m先のストライクゾーンへと直径数cmのボールを投げるという投手の行動上,理屈の上ではそれはあると思います.
障害物(打者)がそのストライクゾーンの右に立つか左に立つか,そしてそれが一人(3~5球程度)毎に変わるのか, 3~4人(10~20球程度)毎に変わるのか,相手投手も人間である以上影響は0ではないはずです.
ただしここで問題なのはその影響がどの程度なのかというもの.
0ではないものの0と近似と捉えても問題なく無視できるほど小さいのか,多少打力を無視しても優先させた方がいいほど大きいのか?
また当然ジグザグ打線を組むことは,これに加えて相手チームの継投にも影響を及ぼします.


…とさらにここまで前置きで,個人的にどうにかして知りたいのが,この「ジグザグ打線のデータ評価」です.
今のところの,データをいじくり回しても,参考になるかもしれない,くらいのデータを出すのが精いっぱいかなぁと思います.
打順に関するデータとしては,
例えば以前紹介した本では,打順による打者のタイプを考察するために,
イニングのラストバッターになる確率→
どの打順がトップバッターになることが多いか→
パの4番はトップバッターになる確率が高い→
走力もあった方が良い
という結論を導いています.


ジグザグ打線が打線全体に好影響を与えたかのかどうかを考えるためには,個々の選手の状態を明らかにしたいのですが,
ジグザグ打線を組む→相手投手に悪影響を与える→自軍選手の成績向上,
というパターンなのか,
たまたま個々の選手の調子が良かっただけ,
なのかの判別が難しいです.

チーム全体で考えてしまうと,
そもそもジグザグ打線を組める戦力があるから打線が良い
ということも言えてしまいます.
先のドラゴンズの例でいえば,
長打力はそこそこでもチャンスに強く一定の打率を残せる立浪選手が5番に入れたからこそ6番に山崎選手を置けた,
というところでしょうか.
また,昨年までのイーグルスの打線の厚みから言えばジグザグ打線云々言う前に,長打力のある選手を3~5番(あるいは4~6番)に並べるしかなかったですからね.

どなたか,
こういう条件で調べればジグザグ打線の影響について評価できるのではないか,
という意見をお持ちの方いらっしゃいませんかね.
(さらに調べて頂ければこれ以上の喜びは無いですが)



…とまた最初に戻って2011年シーズンの星野監督がどのようにオーダーを組むか?
ジグザグ打線の影響を大きく見積り,且つ2番に小技の使える選手を置かないのであれば(個人的にパ・リーグでは2番に小技の使える選手を置く必然性は薄いと考えています),
2番岩村・3番松井・4番山崎・5番鉄平・6番ルイーズ
みたいな打順もありかなと考えています.

今は,こういう妄想が一番楽しい時期ですからね.
星野監督がどうするのか期待してみてみます.