野球雑感['13.04/08]【便利屋リリーフ“3時間半ルール”】
今日は本当に雑談的に.
今季に入って昨年から大きく変わった点と言えば3時間半ルールの撤廃でしょう.
当然ながら同ルールは引き分けを増やす効果があります.
2009年シーズンからの,セ・パ合計の引き分け試合数ならびに1チーム平均を示します.
2009:合計19試合・平均3.16試合
2010:合計16試合・平均2.66試合
2011:合計56試合・平均9.33試合
2012:合計74試合・平均12.33試合
3時間半ルールが導入された2011年前後では,引き分け数が3~4倍程に増加しているのがみてとれます.
3時間半ルールの導入により大きなメリットを受けるのは,救援投手のコマが不足しているチームであり,逆に投手陣の層が厚いチームほど相対的にでメリットを被ります.
前者の代表格はここ数日書いているように救援投手陣に大きな不安を抱えるカープでしょう.
昨季のカープは12試合の引き分けがありましたが,その内12回はおろか11回までいった試合も1度もありません.
10回で終わった試合が9度に9回で終わった試合2回です.
(降雨コールドの8回引き分けが1度)
打力に乏しく,救援投手のコマも不足しているカープとすれば,もし3時間半ルールがなかったらこの12試合のうち勝てた試合が多かったとは考えにくい状況です.
その恩恵を大きく受けていたと言って差し支えないでしょう.
翻って今季のカープは現在までで3試合で延長を迎えています.
各試合の試合終了時間は以下の通り.
3/30 G戦 12回 4時間2分 (引分)
3/31 G戦 11回 3時間36分 (敗戦)
4/3 T戦 12回 5時間1分 (敗戦)
31日を除いた2試合で,3時間半を大きく超えており,昨年度までであれば途中で引き分けになっていたものと思われます.
詳細な時間は手に入らなかったのですが,既に3~4イニングは昨年より投手を使わざるを得ない状況になっているはずです.
投手を休ませたい,同点のため8回から勝ちパターンの投手を使ってしまい延長に投げる投手がいない,
こんな状況でも3時間半ルールがあれば引き分けに持ち込むことが可能でした.
この“便利屋リリーフ”がいなくなった今シーズン.
より中長期を見据えつつ目の前の試合を無駄にしないという,より高度なバランス感覚が各チームに求められることになるだろうと思います.
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