野球雑感['12.12/14]【そういえば例の“誤審”問題はどうなったの?】
そういえば,日本シリーズ終了から1月以上経ちましたが,件の“誤審”問題を起こした柳田審判員には何もお咎めなしなのでしょうか?
問題点については以前↓に書いた通りですが,改めて指摘しておきます.
誤審後の対応:インプレーでの判定を一度覆し,にもかかわらず二度は覆さない審判
個人的には今回の問題は,従来の誤審とは一線を画すものだと思っています.
日本シリーズだから,相手が巨人だから,というのはこの問題を語る上では些末な点に過ぎません.
加藤選手の行動も,バットが当たったのかもしれませんし,嘗ての記憶がフラッシュバックしたのかもしれませんし,あるいは咄嗟の演技なのかもしれません.
それは加藤選手の胸の内にしかありませんし,批判的に見る人にとっては (真実がどうあれ) 本人が演技でしたと言わない限り意味がないでしょうしね.
では何が問題かといえば,“監督の抗議により覆した判定を,審判の判定としてしまっている”,この一点に尽きます.
これまで数多く起きた誤審というのは基本的には審判の技術力の問題です.
対して,今回の柳田審判員は,ベンチから見ていた原監督の判定を尊重しているという形になっています.
要するに,多くの誤審と呼ばれるものは“審判の技術不足”が問題であるのに対し,あの判定は,柳田審判員自身が自身を“ただの捕手の後ろに立っている人”に成り下げてしまう行為であったということです.
審判自身あるいはそれを擁護する際に,“審判の権威”という言葉が使われることがしばしばあります.
以前に書いた通り,私自身もそれに対しては強く否定はしません.
ただ,本当に“審判の権威”というものを主張するのであれば,このような“自分から審判の権威を放り投げるような行為”に対しては,むしろ審判団内部から批判の声が起こって然るべき話だと思います.
ひょっとしたら,同僚を批判することが味方を背中から撃っているように思えるかもしれません.
ただ,その実自らの背中が撃たれているのだということを自覚するべきですし,
本当に“審判の権威”を守りたいのであればまずやることがあるだろうとも思います.
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