岩村・松井両選手の成績【メジャー帰りの選手の評価】
イーグルスを自由契約になった岩村選手ですが,スワローズに復帰することが濃厚らしいとのこと.
スワローズとしても3000万程度であれば,当たれば儲けものといったところなのでしょう.
1年半ほど前の記事になりますが,松井選手も含め,メジャー帰りの両選手の成績に注目していました.
今季のイーグルスの注目選手
詳しくは中に書いてあるとおりですが,
注目していた理由は,自身がイーグルスファンであるということに加え,今後のNPB全体の補強の傾向に強い影響を与える可能性があると考えていたからです.
当時,書いたのは以下のような内容です.
MLB帰りの選手が一定の実力を持っていると仮定した場合,
1)一部の球団のみがMLB帰りの選手の獲得を行う.
2)一般の間にも補強手段としての認識が広がる.
3)資金力のある球団も MLB帰りの選手の獲得を行うようになる.
4)MLB帰りの選手のバブルが起き,年棒が高騰する.
5)年棒の高騰・特定の球団に偏ることに批判が起きる.
6)バブルが終わり適正年棒に落ち着く.
という過程を経ると予測しています.
その一方で,
両選手ともほとんど活躍できなければ,
「MLBで駄目だった選手は日本でも駄目」
という認識が強くなるでしょう.
この場合,
1)一部の球団のみがMLB帰りの選手の獲得を行う.
の段階に留まることになります.
場合によっては,その有効性自体が論じられるようになり,MLB帰りの選手に大金が投じられることは少なくなる.
MLB帰りの選手はひっそりとNPB復帰することが普通になるでしょう.
という可能性についても言及しました.
さて結果はどうなったのか.
以下が両選手の年毎の成績です.
松井稼頭央
'11:139試合572打席140安打9本塁打 打率.260 OPS.675
'12:106試合433打席107安打9本塁打 打率.266 OPS.720
岩村明憲
'11:77試合197打席32安打0本塁打 打率.183 OPS.475
'12:26試合79打席14安打1本塁打 打率.209 OPS.664
松井選手は,統一球下ということを考えれば一定レベルの打撃成績を残し,
またShibakawaさんのデータなどを見る限りは,守備の面でも平均レベルはクリアしているようです.
大活躍という程ではありませんが,戦力になったとは言えるかと思います.
その一方で,得点力不足に喘いでいたイーグルスを救ったとまでは言えないところでしょうか.
対して岩村選手.
2年でわずか46安打1本塁打というのは大誤算と捉えるほかありません.
不安視していたファンでさえここまでの低成績を予期していた人は数少ないのではないでしょうか.
結果として,両選手が「MLB復帰の選手らが打線の中心となり得点力不足が改善」というモデルケースを作るには至りませんでした.
前記事を書いた際には,このモデルケースが確立した場合,
ひょっとしたら,3年後にでも「阪神!メジャーの五十嵐・福留・西岡・栗原・高橋らを一挙に獲得 !!」という記事が一面を飾るかもしれません.
と書きました.
何と言うか現状似たような状況にはなっていて,栗原選手を除く他の選手に対してタイガースやベイスターズが獲得を考えているといった報道がなされています.
ただし,年棒は1年あたり2億円辺りがラインであり,ファンの声を見ても諸手を挙げて賛成という意見が優勢というわけではありません.
おそらく,岩村・松井選手らが大活躍していれば10億円を超える大型契約が結ばれてもおかしくないような雰囲気が,ファンの間も含めて醸成されていたのではないかと考えます.
現在のところ,「MLBで駄目だった選手は日本でも駄目」という認識が強くなっていると思います.
新たに日本に帰ってくる選手達がどのような成績を残し,そしてどのように補強路線に影響を与えるか?
引き続き注視していきたいと思います.
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