大谷選手の指名と論点
結果を見ただけですが,サヨナラ勝ちで五分の星に戻しましたね.
予告通り昨日の続きですが,ドラフトでの大谷選手の指名から論点という話に持っていきたいと思います.
今期のドラフトでは,ファイターズはメジャーを志望している大谷選手を指名しました.
2位以降のウェーバーでも最後の順番になってしまっているファイターズは,2人目に取れる選手は単純計算で23番目の選手.
(当然チーム状況によって多少の変動はあるでしょうが単純計算した話です)
では一人目の選手についてどう考えるかという点で,
23番目の選手しか取れないから,確実に競合する選手を避けて4~5番目の選手を確実に取る.
23番目以降は大して変わらないだろうから,勝負に行く.
という天秤があったのでしょう.
また,例えば藤浪選手で競合すれば,単純計算で獲得確率は4~5分の1程度 (=20~25%).
大谷選手を説得できる確率を何%と見るかという天秤もあったのだろうと思います.
詰まる所,投手力に余裕があるからできることなのでしょうが,個人的にはそこまで不可解な指名には見えませんでした.
幾つかのところで意見を見ていて個人的に不思議に感じたのは,メジャー行きを宣言しているのだから本人の意思を尊重しろという意見.
本人の意思を尊重するのであれば,そもそもドラフトはいらないわけで.
そうであればその主張はドラフト廃止論とセットでなされるべきではないのかな?と思いました.
本人もプロ野球志望届を出しているわけですから,手続き上も問題はなくメジャーに行きたければ断って行けばいいだけですからね.
当然ファイターズも1位の指名枠を失うというリスクを選択しているわけですし.
ただ,ダルビッシュ投手などの実績も含めて,説得できる可能性をそれなりに高く見積もっていたのだろうとは思いますね.
シビアにリスクとリターンを秤にかけ,リターンが大きければ実行しリスクが大きければ動かない.
日本ハムファイターズという球団全体にこういった思考が行き渡っているのでしょうね.
明日はコミュショナーと2004年の球界再編問題の話を.
にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村
野球 ブログランキング広島東洋カープ東北楽天ゴールデンイーグルス