【イーグルス順位予想2012】 (2:パ各チーム戦力評,前編)
まずはAクラスから.
【福岡ソフトバンクホークス】
主な退団選手は,杉内・和田・ホールトン・川崎選手らで,帆足・ペニー投手らの補強により応急処置は施しているもの戦力ダウンは避けられない状況です.
特に先発投手3人に関しては,勝利数はもちろんのこと528.1/3回という,イニング数を稼いでいた投手がいなくなるのは痛手だと思います.
この離脱により,中継ぎ投手の負担が増すでしょうから,昨季ほどの安定した中継ぎ陣は形成できないでしょう.
ただその一方で,先発の3人に過度な負担をかけてはいない状況でもありました.
3人の投球回数は170~180イニング程度であり,DHがないにもかかわらず200イニング越えの投手が多いセや他チームに比べれば,先発に頼り過ぎない状態でもありました.
投手力は大きく落ちるでしょうが,あくまでずば抜けて優れていた昨季に比べれば,という状況であり,リーグ上位の状態までは維持できるでしょう.
また得点力に関しては相変わらずリーグ屈指であり,高い得点力を記録するはずです.
投手力の減少幅に左右されるものの,ホークスかライオンズのどちらかがリーグ1位になる可能性が高いと考えます.
ジャイアンツと同様によほどのことがない限り,Bクラスになる可能性は低いかと予想します.
【埼玉西武ライオンズ】
統一球の影響次第ではありますが,昨季統一球下でも成績を残した中村選手が在籍していますから,そこのアドバンスが大きいでしょうね.
逆に統一球の影響が小さくなると,中村選手のプラスが小さくなり,投手力の低い中継ぎ陣の成績がクローザー・セットアッパーに悪影響を及ぼしかねないのできついところかと思います.
統一球の影響が変わらず色濃く見えればライオンズ有利,その影響が小さくなるようであればホークス有利かと予想します.
【北海道日本ハムファイターズ】
ダルビッシュ投手が抜けたのは何より痛いでしょうね.
ですがその一方で,Shibakawaさんが示していたようにそれ以外の先発投手の平均レベルは決して低くない以上,急激な投手力の低下はない筈です.
予想とは少しずれますが,ファイターズのこれまでのチーム編成を見て,その方向性の1つとして“カリスマがいなくても機能するチーム”を目指してきた,という認識を持っています.
これは普通の会社でも言われることで,カリスマの力を持って成り立つ会社と言うのは,そのカリスマがいなくなれば途端に機能しなくなりますからね.
それまでのNPBでは,監督・エース・4番などのカリスマの力に頼るチームが普通だったと言えるでしょう.
ある意味そこに構造的な改革を持ち込んだのがファイターズではないかと思います.
年棒に釣り合わなければ,小笠原選手やダルビッシュ選手でも手放すことや,
コーチが変わっても指導方針などは変わらないという育成システムなどもその一環でしょうね.
そういった観点からは,
球界を代表する大エースが退団し,個性的な監督が就任した,
という今季は,従来のNPBの球団であればチームカラーが変わることすら十分有りうるシーズンになるはずです.
今季終了後に振り返ったときに,チームカラーも大きく変わらず,成績の大幅な低下も見られないようであれば,
“カリスマがいなくても機能するチーム”を完全に成立させた年になるかもしれません.
このような視点から今季のファイターズの成績には興味を持っています.
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