予測→実行→反省 (予測評価) →予測修正→予測→(ry
別に野球に限った話でもないですが.
繰り返し行われるようなものであれば何事も,
ある予測を立てて,実際に結果からその予測が正解していたか否かを評価し,それをフィードバックして予測の精度を上げる,
というサイクルを経る必要があります
野球で言えば,選手起用・選手補強もドラフトも練習もそうあるべきでしょう.
選手起用・選手補強であれば,シーズン前に,例えば先発投手であれば「○○選手は△試合×イニング消化,□選手はまだ実績が無いから一軍で◇先発ほどできれば上出来」という予測を立てます.
その予測を下回るようであれば,予測が甘かったということですから,翌年はよりシビアな予測をした上で足りないところを補うように補強をしなければなりません.
逆に予測を上回るようであれば,予測が厳しすぎたということですから,翌年は違うポジションの選手補強にリソースを費やすべきでしょう.
ドラフトも同様で,あるドラフトでとある投手を指名した場合,「その投手は○%程度の確率で,△年以内に一軍で×試合程度登板できるはず」という予測を立てなければなりません.
数年後に同じ様な基準を設定した選手の成功確率が○%を下回っているようであれば,それはドラフト戦略やスカウティングなどに問題があると思われます.
それに基づいて,ドラフトやスカウティングあるいは指導方法を見直すことができれば,次のドラフトにフィードバックができるようになります.
あるいは練習もやはり同じことです.
キャンプなどでは,「ある練習をやれば成績が上昇するはず」という考えの下にその練習をやるのでしょうが,その練習が本当に実を結んだのか,意味があったのかをシーズン後に再確認する必要があります.
最初に書いたようにこれは何も野球に限った話では無く,普通の企業では当然するべきことであり,仮に予測の精度があまりにも低ければ責任を取らされることさえあるはずのものです.
カープのことを考えると,そもそもこのサイクルをしているのか疑問が募ります.
例年,春先にはオーナーを中心に,「○○選手は18勝で,××選手は15勝で~」と言ったような皮算用が記事に乗ります.
予測自体は悪いことではありませんし,悪い予測しかできなかったとしてもそれを馬鹿正直に喋るのが興行的に正解とも思えませんので,それ自体は構いません.
ですが,果たしてシーズン後にその予測の精度についての反省を行っているのか?
外部には公表しない,球団内だけの会議でも結構ですから.
少なくとも補強や選手起用から見る限り,それを行っているようには見えません.
野球や野球界も変化するものでもあります.
また選手の個人差による運の要素も決して小さくない上に,長期的評価も絡んできますから,予測の精度がある程度低いのは致し方ない部分もあるのかもしれません.
それでも,反省というプロセスを経なければ,何年何十年経とうとも,その精度は低いまま,同じ過ちを繰り返すことになるでしょう.
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