飯尾の駄文日記

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得点力のはなし15

【得点力の優勢順位】 先発投手と救援投手のそれぞれの重要性はリーグによってかなり異なる,という持論を持っています. これに関連して得点力の優先順位もリーグによって異なるのではないかと考えているところです. この辺りも含めて再確認がてら,チーム編成の方向性の相違について書きます. (これまでの記事:セ・パの違い2番打者論ブラウン監督の起用方にみる,セ・パにおける「抑え投手」の役割星野監督への期待) 以前にShibakawaさんのところにも少し書きましたが,リーグごとのチーム編成要素の重要性は セ:救援投手-先発投手-野手(打撃) パ:先発投手-野手(打撃)-救援投手 という順番だと考えています. セでは救援投手が,パでは先発投手が大事だと思う理由については既に過去記事で幾度となく書いているので上記の引用をご参照ください. 要旨は,「セはDH制がないために先発が早めに降板することが多く,リリーフ勝負となることがしばしばある.そのためリリーフの強弱が順位などにも反映されやすい.逆にパではDHがあるため先発を引っ張り易く,先発の優秀さがチーム力に反映される」.といったところです 個人的には,この違いがさらに野手 (打撃) の重要度の差を生みだしているのではないか?と想像しています. パでは先発投手に良い投手が揃っている上に,DH制がないためその投手が8~9回まで投げ切られてしまうこともあります.よって,いくらこちらの先発投手力が高くても好投手から点を取れるだけの得点力が無ければ勝てないということになります. 個人的に今年のイーグルスはこのパターンだったのかな?と思っています. これに対しセではDHがあるため,こちらの投手力も高ければ如何に優秀な先発でも試合展開上で交代する圧力が高まります.そして優秀な中継ぎ投手がいないチームが相手であれば,得点力の低いチームでも得点できるレベルの投手が登板する確率が上がります. 私としては今年のドラゴンズがまさにこのパターンであったと理解しています. ポイントとしては,セでは接戦であれば好投手であっても変えざるを得ない試合展開がありうる,つまり自チームの投手力が自チームの得点力に影響を与え得るということです. もちろん,逆に言えば投手陣が貧弱で大量点を与えてしまうと,相手投手が好投している場合に無理に代打を出す必要が無くなるため自チームの得点力も下がるということです. この理屈上では,パでは投手力が自チームの得点力に強い影響を及ぼすことはないため,投手整備も重要なことながら,野手整備による得点力上昇にも臨まなければならない,ということですね. ただし先述の先発投手と救援投手のそれぞれの重要性がリーグによってかなり異なるという考えに比べると,まだ理屈上というだけで確信に近いものを得ているわけではありません. 一応予察的に2006~2011年のリーグ最高勝率チームのリーグ内での得失点を調べてみましたが,この考えをはっきり支持するような結果は得られていません. 2011:ドラゴンズ (得点6位・失点1位)・ホークス (得点2位・失点1位) 2010:ドラゴンズ (得点5位・失点1位)・ホークス (得点4位・失点2位) 2009:ジャイアンツ (得点1位・失点1位)・ファイターズ (得点1位・失点1位) 2008:ジャイアンツ (得点1位・失点2位)・ライオンズ (得点1位・失点4位) 2007:ジャイアンツ (得点1位・失点1位)・ファイターズ (得点6位・失点1位) 2006:ドラゴンズ (得点1位・失点1位)・ファイターズ (得点2位・失点2位) 恣意的に見れば, 「セでは投手力が極めて高くないとリーグ1位にはなれないが (ほぼリーグ1位で最低でもリーグ2位), パであれば08年のライオンズのように得点力で挽回することもできる」 と言えないこともないですが,やはり恣意的に過ぎますね. もう少し多角的なデータ収集・解析が必要かと思います. にほんブログ村 野球ブログへ
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