STAP細胞について雑記の追記3 理研会見の雑記
仕事しながら中継を聞いていました*1.
あんまりまとまっていないけれどとりあえずその雑記*2.
記者の質問に対して,個人的な大きな不満は2つ.
まず,「不正を疑われている人物がその証拠を消す機会を与えていないか?」と言う視点が無かった点.
例の筆頭著者が今どこにいるかということについて,とくダネの記者が質問していましたけれど,個人的には割とどうでもいいです.
そんなことより,「調査委員会が結論を出すには,実験ノートなどを確認するに時間がかかる」と説明していましたけれど,その肝心の筆頭著者がその実験ノートに手を加えてしまったら検証もできないでしょう.
“本当に実験が行われたか?”を本気で検証するつもりなら,ラボには例の筆頭著者はもちろん,他の人間も含め立ち入り禁止にしないと.
ということで,記者には
「3/5には例の筆頭著者が追試に成功したという報道がありましたが,不正が疑われた後も研究室に出入りしていたということでしょうか?その際に証拠の隠滅などが行われていた場合,調査委員会の下す結論についての信憑性も危うくなりますが,それについてはどうお考えでしょうか?」
と言う質問がほしかったところ.
次に,「何を持って不正と判断するのか?」と言う前提を確認していない点.
理研の話を聞いていると,ミスと捏造と不正の基準が良くわからない感じ.
あの説明を聞いている限りだと,「同じ図面を使っているけれど,著者らに確認を取ったら単純ミスだから不正ではない」ってことすら言えそうですもの.
中間報告だからこそ,
『先程,論文中の幾つかの過誤について,「不正とは判断しない」と仰られていました.また,調査委員会の目的は意図的な否かを判断することが1つの大きな目的のようにも感じられます.それではいったいどのような問題が見つかればそれは“意図的”になるのでしょうか?例えばコピペ疑惑が疑われているMaterials and methodには,古い機器が使用されていることになっています.調査委員会の調査によりこれらの機器が理研に存在しないことが示されれば,実験が実際に行われていないことの傍証になり得ると思いますが,それに対し筆頭著者が「実際に実験は行ったけれど,ミスで別の記載をしてしまった」と言った場合,調査委員会はどのように判断なさるのでしょう?』
と言った言質を取る質問がほしかったです*3.
個人的には,ワイドショー的な追及は割と本気でどうでもいいので,きっちりと検証してほしいです.